115号室

日常や物語のあれそれ

小説の参考資料

皆さま御機嫌よう。

橘札己という者です。

 

知ってる人しか来ないだろうというつもりで書きましたが、知らない人も居るかもしれない。

 一応自己紹介をします。

一次創作者です。

しかし令和3年に入ってから何を思ったか二次創作に半年どっぷり浸かり、FGO蘆屋道満30万字の長編小説を書きました。

www.pixiv.net

 

界隈ではそこそこ話題にして頂き、皆さん楽しんで頂けたようです。

 

 それで、良ければ参考資料を教えてほしい的な質問を頂きまして、このシリーズを書く際に参考にした資料をこうして纏めて紹介することにしました。

 

紹介している書籍の(おすすめポイント)はあくまでそのジャンルに詳しくない私の所感ですのでレビューの一つとして見ていただければと思います。書籍を批判する意図は全くありません。

又、論文ではなく小説の調べ物なのでWikipediaを多用しました。

ありがとうWikipedia

少しですがお布施をさせて頂きました。

 

 

 

 

 

陰陽道関連(若紫を書くための参考資料)

短い読書時間少ないページで私が話を構成するのに必要な知識がどれだけ得られるか、に重点を置き選書しています。

この他にも興味深い本は沢山あります。

本当を言えばFateの二次創作小説を書くので空の境界やロードエルメロイシリーズを読まなくてはならないことは重々承知しているのですが、読む時間が無かった為平安時代陰陽道陰陽寮とは何か、から構成しました。天文は苦手なので暦の方からのアプローチをしています。

 

 

 

春夏秋冬土用で暮らす。

著者:冨田貴史/植松良枝

出版社:主婦と生活社

ISBN978-4-391-14835-0

(おすすめポイント)

図説が一番わかりやすい。

冬や春など季節の語源もここから引用しました。

正直図説以外はあまり読んでいない。

料理研究家が一般向けに書いている書物なので、特に前知識の無い身体にいい暮らしをしたい人が読んでわかる図説になっています。

前述の通りですので、スピリチュアル系やロハスが苦手な人、影響されやすい人は遠慮した方がいいかもしれません。

夏至春分など二十四節気に関してはピカイチのわかりやすい解説がついていると思います。

 

 

暮らしに生かす旧暦ノート

著者:鈴木充広

出版社:河出書房新社

ISBN978-4-309-28027-7

(おすすめポイント)

節句の説明はほぼこの本で裏付けしました。ぼんやりしていた認識だったものを節句の成り立ちを踏まえて説明してくれます。

著者は大学に所属している専門家ではなく暦を調べるのが趣味だった方です。

知人から知識を請われて教えている内に教え方が上手いと広まっていった方なので説明が一般人向け簡潔でわかりやすい。

私は節句のところだけ読みましたが、他のところも「必要な項目だけ読んで理解出来る文章」になっていると思います。

 

 

日本史を学ぶための<古代の暦>入門

著者:細井浩志

出版社:吉川弘文館

ISBN978-4-642-08255-6

(おすすめポイント)

ガチガチの大学教授が書いたものです。

本文が横書きでちょっと論文形式。

それでも入門なのでだいぶ噛み砕かれていると思います。

正月の節会に関してはこの書籍にお世話になりました。

きちんと「平安時代ではこう」「江戸時代ではこの説」など時代毎に書き分けをされているのでその辺の混乱が解けます。

保憲が大春日益満と対論をして、どちらの暦の認識が正しいか争った、など暦に関することであれば、ありとあらゆる日記や史書から話を集めて纏められています。

賀茂家に興味のある方必見。

光栄が息子に跡を継がせようとして勅命に背いたとかも書いてあります。

 

 

 

十二支読本

著者:稲田義行

出版社:創元社

ISBN978-4-422-39002-4

(おすすめポイント)

最初に謝らなくてはならないのですが、私はこの本ちゃんと読めてません。

と言うのも「これを読めば全部わかるな」と図書館から借りてきたのですが、最初から順を追って読むと理解出来る構成の文面と書籍だった為、執筆中読む時間の無かった私は泣く泣く諦めました。

ただ、パラ見しただけでわかる。

時刻、方位、八卦、四神、十二神将牛頭天王八将神、暦、FGOでも見たような単語について学問的に解説されている。

著者元々高校の先生だった方です。なので説明がわかりやすい。(パラ見した所感です)

 

 

 

Wikipedia 陰陽

https://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽

(おすすめポイント)

特徴と表のところがわかりやすい。Wikipedia様々。

 

 

 

◆キャラ付け参考資料

登場人物の肉付けが好きと沢山感想頂いたので此方の参考資料も載せときます。

 

新*日本古典文学大系93 竹田出雲・並木宗輔浄瑠璃 蘆屋道満大内鏡」

著者:竹田出雲

出版社:岩波書店 

ISBN4-00-240093-X

(おすすめポイント)

漢文で書かれているので正直あらすじはWikipediaに頼った方がいいです。

但し、「ここの描写は江戸時代の文化」「この登場人物の元になった人物は誰それ」「竹田出雲がこの話を書いた理由」などが注釈に書かれているのでその為に読むと良い。

この本の注釈に「築羽根は安倍晴明物語の梨花から派生した登場人物」と書かれていたので二番目に出てきた梨花は逆に築羽根の性格に寄せました。二番目の梨花≒築羽根ということですね。

因みに梨の花もツクバネウツギの花も白い花です。

 

 

 

藤原道長御堂関白記」を読む

著者:倉本一宏

出版社:講談社

ISBN978-4-06-258567-5

(おすすめポイント)

東京大学の教授が「誤訳や誇大解釈の本が学術書として出回っているのは嘆かわしい!」とバチバチにキレながら一般人向けに分かりやすく道長の日記やそこから読み取れる人となりを書いた書籍。

原文の筆跡や黒く墨で塗りつぶした所、誤字などから道長の人となり、癖を読み解く。

他の学術書を蹴散らす勢いで書かれているので「これは鎌倉時代の写本にあった記載」「此方は原文の記載」など裏付けが徹底的になされている。

「望月の歌は道長は日記に書いていないので道長的には伏せたかったが、実資が小右記に書いてしまい我々の知るところとなった」とか「道長は「出る」という意味で「外」という漢字を使う」とか「晴明と書こうとして明の字を先に書いて塗りつぶしている。こういう記載は多い」など書かれています。

原文の道長の筆跡の写真が見られるのも良。

家系図と年譜と平安京地図があるのも良。

 

 

日本古典全集御堂関白記上巻/下巻

著者:藤原道長 /編:与謝野寛他

出版社:なし

ISBN:なし

(おすすめポイント)

何故か図書館にあった大正時代に与謝野晶子夫婦が発行している非売品本。

正直、講談社学術文庫の『藤原道長御堂関白記」全現代語訳』(倉本一宏著)があればそちらを読んだ方が良い。

藤原道長御堂関白記」を読む』は全文が載っていないのでその補助のつもりで借りたが、活版印刷で全て漢文で記載されているため(そして道長の漢文は独自の文法を使ったり誤字が多いため)なんとなく雰囲気を味わうことしか出来ない。

しかし与謝野夫婦が編纂したと思うとそれだけでちょっとテンションあがる。

 

 

日本古典文学全集26和泉式部日記/紫式部日記更級日記/讃岐典侍日記

著者:紫式部

出版社:小学館

ISBN4096580260

(おすすめポイント)

御堂関白記道長が日記をつけているところとつけていないところがあり、中宮彰子が宿下がりをしたあたり(寛弘六年~七年辺り)は抜けています。

その部分を補うように紫式部日記は書かれていると別の資料で読んだので紫式部日記目当てに借りてきました。

注釈や図説がついていて良い。

旧版新版どちらかは大抵の図書館にあるのが最高。

 

 

現代語訳 小右記 12

著者:藤原実資 /訳:倉本一宏

出版社:吉川弘文館

ISBN 978-4-642-01816-6 

(おすすめポイント)

「また倉本先生かよ」そんな言葉が出そう。

因みにこの先生、御堂関白記も権記も全文訳出してる。

全文訳が読めるのは有難いが、御堂関白記小右記も権記も倉本先生のとなると倉本先生のバイアスがかかりそうなので適度にWikipediaなどを参照しつつ多方面からの見識も混ぜるのをオススメします。

日誌の全翻訳なんてできる力と時間を持った教授が他に居ないのかもしれない。

本来ならば私の小説に関係ある時系列である4巻~10巻を読まなくてはいけないのだが、何故か図書館に12巻しか無かった。なので12巻の文面から人となりを推測形成しました。

実資は物語上やむ終えず史実で知られているのとは別の解釈をしました。

「そんなに書くことある?」ってくらい長い。

それがほぼ毎日書かれています。

エッセイストさながら。

陰陽寮の面々に関しても実資視点から記載があるので一読して損は無い。

ただ、実資は顕光殿大嫌いなので隙あらば顕光殿をこき下ろす描写が入ります。

顕光殿過激派は読めない。

 

 

その他各人物Wikipedia他ネットの知識

ありがてぇ、ありがてぇ。

 

各サーヴァントマテリアル

まとめwikiは最高だなぁ。

 

 

 

◆時代背景、元ネタの説話他

 

安倍晴明物語/Wikipedia 

https://ja.wikipedia.org/wiki/安倍晴明物語

 

日本古典文学全集28 宇治拾遺物語 

出版社:小学館 

ISBN4-09-657028-1

 

日本古典文学全集23 今昔物語集

出版社:小学館 

ISBN4-09-657023-0

日本古典文学全集24 今昔物語集

出版社:小学館 

ISBN4-09-657024-9

(おすすめポイント)

今昔物語は怪異奇譚と宮中説話、仏法説話など分類化されて纏められていますので、話のネタに「地方の鬼の話が欲しい!」と思えば本朝付霊鬼の章か本朝付雑事の章を読めばいい。

本朝というのは日本という意味です。他に天竺と震旦(中国)の部があります。

智徳法師の話も今昔物語に載っています。

小学館の方が現代語訳がついてて読みやすいです。

図書館に行けば大体全集があるのも良。

 

 

 

◆服飾

Fateシリーズは英霊の衣服は時代に囚われないというルールがあるが、多少その時代の状態が反映されているので漁りました。

それと、モブはFGOでも時代に沿った衣服を纏っている。

私の小説では名も無き者、名がある者、多数のその他大勢が出たので必要な資料でした。

 

 

有識装束大全

著者:八條忠基

出版社:平凡社

ISBN:978-4-582-12432-3

(おすすめポイント)

一時期Twitterで話題になったヤベェ本です。

フルカラー。お高い。

図書館にあれば一度借りてみると良い。

官服やら諸々のことが知りたい人はこの書籍かな。

有識故実は流派で枝分かれしていると思うのですが、八條先生が何処を主流に学んでらっしゃるのか経歴がイマイチ不明。

流派全てひっくるめて日本風俗史としてやってらっしゃるのかしら?

八條先生はTwitter紫式部日記蜻蛉日記など古典を踏まえて文化の説明をしてらっしゃるので、創作のネタに見てみるのもいいかと思います。

日本語が凄く丁寧。

 

 

日本服飾史

https://costume.iz2.or.jp/

(おすすめポイント)

京都に昭和49年から開館されている風俗博物館という真っ当な博物館が始めたWebサイトです。凄くわかりやすい。全てカラーで見れる。

おそらく最初に始めた方は井筒雅風さんだと思われるのですが、法衣の専門店のご実家且つ宗教学専門との事で法衣や神職のページが凄く豊富でわかりやすい。

現在も学芸員の方が引き継いでブログを書かれているので助かります。

 

 

 

◆文化

 

応天の門挿入コラム

著者:灰原薬 コラム:本郷和人

(おすすめポイント)

大河の監修なども務める本郷先生が平安時代(道真公の時代)の文化について1巻につき何ページかコラムを書かれています。

本郷先生、本来政治方面の日本史に強い方ですので文化についてはちょっと……「服の流行り」に関してのコラムでは一番最初に「わからない」と書かれます。

まぁ正直と言えば正直。

確か八巻だったと思うのですが、陰陽寮や暦についてコラムがあるのでオススメです。

しかし書き口が苦手な方は苦手かもしれない。

応天の門は凄くよくできた漫画で、読むだけで服の作りや当時の平民と貴族の違いや文化など学べますので、コラム苦手でも応天の門を読むのはオススメします。

 

 

菊正宗ホームページ

https://www.kikumasamune.co.jp/toshokan/06/index.html

(おすすめポイント)

清い酒と清酒と濁酒の違いや蒸留の仕方がわからなくて一体いつ今の清酒になったのかを調べる為開きました。わかりやすい。

 

 

旧暦カレンダー

http://www.ajnet.ne.jp/diary/

(おすすめポイント)

新暦のカレンダーの下に「旧暦ならばこの日」と出るので季節感の食い違いを想像しやすい。

1番わかりやすくて助かりました。

桜の時期とか梅雨の時期とか……私達の6月の認識と1ヶ月半ズレているので……

 

 

 

◆小説の構成・文体のリズムとテンポ

テンポが良くて読みやすいって言われたのでこれも載せます。

 

ストーリーメーカー

著者:大塚英志

出版社:アスキー・メディアワークス

ISBN978-4-04-867415-7

(おすすめポイント)

すみません、全文読んでません。

学生時に「この本に書いてある行って帰ってくる物語を加味して物語の企画書を提出しなさい。企画書で想定する媒体はCM、ドラマ、朗読劇、漫画、小説、アニメなんでも良い」という課題を出されて該当ページだけ把握した書籍になります。

ですが、物語には昔から親しまれた型があり、その一つである「行って帰ってくる物語」は昔から人気である。桃太郎、かぐや姫不思議の国のアリス、何処かへ行って帰ってくる、若しくは何処からか来て帰っていく物語は世代と言語を超えて愛される。別にキャラが動かなくても何かを得て、それが別の形で戻ってくる、そういう話も「行って帰ってくる物語」に分類される、という講義内容は凄く腑に落ちたので今回小説の構成に多用させて頂きました。

 

 

声に出して読みたい日本語

著者:齋藤孝

出版社:草思社

ISBN4-7942-1049-3

(おすすめポイント)

英語教師の恩師が言っていたのですが、日本語はかなり特殊な言語だそうです。

文法がめちゃくちゃでも意味が通じる。

日本語は基本的に主語が最初、動詞は末尾に着きますが、主語や目的語が無くても意味が通じる、強調のため主語を末尾に持ってくる、そういったことは他の言語ではあまり無いそうです。

そんなめちゃくちゃな中「美しい日本語とは、読みやすい日本語とはなんだろう」となり、私は「違和感のないリズムとテンポ」を重視しました。

違和感というのは個人に依存した感覚ですが、古典文学は皆さん義務教育や諸々で耳にしたことがあるのではないでしょうか。

この「声に出して読みたい日本語」は古典や近代文学の中から音読して気持ちいい文を集めたものです。

私は国文を学問として修めた身ではありませんが、斎藤先生の感覚はベストセラー化しているのですから万人に受け入れられるものとして一読の価値有りかと思います。

 

(余談)

「日本語は主語が無くても意味が伝わる」と書きましたが、海外の方から貴方の小説は自動翻訳をかけると割とするっと通る、これは文法が厳格だからではないか、という感想を頂きました。

 うーん、文法とか明確に学んだ訳では無いしなぁ。

本当に義務教育と高校教育くらいの日本語力です。

多分私が話す時に主語が混在しないように気をつけているのでそこかな、と思います。

小説の地の文はシンプルにしました。意味が伝わればいい。

あまり衒った事はしていません。

そういうのは台詞回しと構成で行いました。

 

日本語は主語が抜けても意味が伝わるので、主語がいつの間にかすり変わっていることがあります。

そういう文は意味が伝わりにくいし読みにくい。恐らく翻訳も通りにくいと思います。

例えば

 

道満が手を空に差し出すと何処からともなく鶯が梅を一枝咥えてその手に留まった。

周りの者は皆目を瞬かせ鶯を見る。

爪を美しく不気味に整えた白い手が、その嘴から枝を受け取る。

「しかし一羽では寂しいですな、それ!」

言いながら道満は手を振り鶯を空に放つ。

 

という文があるのですが、元々推敲前は

 

鶯が梅を一枝咥えてその手に留まった。

周りの者は皆目を瞬かせ鶯を見る。

爪を美しく不気味に整えた白い手が、その嘴から枝を受け取り、口ずさむ。

「しかし一羽では寂しいですな、それ!」

手を振り鶯を空に放つ。

 

でした。

……手は喋りませんね。

これは「道満の手」という主語と「道満本人」の主語が混在した文章になります。本人の一部で連動した動作なので混在しやすい。

一文につき主語は一つ。

推敲する時はその事を常に頭に置いていました。主語が混在した場合は文を分ける。

主語と動詞の時系列が纏められそうなら纏める。

そしてリズムとテンポを整える。

存外、リズムとテンポがいいと翻訳しやすいしっかりした文法の文章になっているのかもしれません。耳に馴染むということは、それだけ日本人が昔からよく聞いてきた言葉の調子だということなのでしょう。

 

 

 

 

 

◆専門書は苦手。物語やバラエティで知識を深めたい人向け

という名の私の読書遍歴です。

 

陰陽師シリーズ

著者:夢枕獏

出版社:文藝春秋

(おすすめポイント)

おすすめポイントしかない。

大舎人の頃の若い晴明と親友源博雅の二人が平安京の怪異事件に首を突っ込む、事件を解決したりしなかったり。

三者視点で物語の地の文が語られるのですが、そこに「宇治拾遺物語には」など出典が織り込まれますので探しやすい。

また、出典漁られても痛くも痒くもないよ、なんたってこれはフィクションだからねって感じです。強い。

鳳凰の巻「晴明、道満と覆い物の中を占うこと」というものがあるのですが、私の小説内でどうやっても安倍晴明物語の術くらべを踏まえつつ道満と晴明が拮抗するという描写が

この話以上のものが思いつかなくて、オマージュしました……ちゃんとpixivには明記しましたが書籍にする際但し書きが抜けていました。すみません。

皆に読んで欲しいシリーズ。

短編形式なので滝夜叉の姫以外はどこからでも読める。

因みに噂の博雅は確かに説話としてチートな実在した人物ですが、晴明の親友だったというのは夢枕獏先生の創作です。

 

 

応天の門

著者:灰原薬

出版社:新潮社(コミックバンチ)

(おすすめポイント)

いいから皆読め。

時代が菅原道真が頭角を表す前の若い頃なので、晴明達の時代より少し前。

でも平安時代だし、地理や建物の雰囲気、貴族のものの考え方、貴族の嗜み、平民の在り方等は凄くよくわかる。

普通に話が面白い。

菅原道真在原業平(FGO紫式部が好きだと言っていたプレイボーイ)のバディが平安京の事件を解決していく話。

道真が「怪異だとか祟りだとかある訳ないでしょ」ってスタンスで推理していくので摩訶不思議陰陽道はほとんど出ない。

 

 

おちくぼ

なんて素敵にジャパネスク

著者:山内直美

出版社:白泉社

(おすすめポイント)

平安時代の恋愛や通い婚、女性の立場、貴族屋敷諸々が理解出来る。恋愛もの。

おちくぼはその名の通り落窪物語のコミカライズ。

白泉社のアプリで読める。

 

 

tactics

著者:木下さくら/東山和子

出版社:マッグガーデン

(おすすめポイント)

時代設定は明治後期なんですが、陰陽道神道密教民俗学(妖怪怪異への学問的アプローチ)のことが凄く分かりやすく書いてある。

茨木童子酒呑童子も出てくる。

頼光四天王も子孫の形で出てくる。

 

 

xxxHOLiC

著者:CLAMP

出版社:講談社

(おすすめポイント)

魔術や陰陽道の解釈はCLAMP世界観に依存しているので読めばわかる、学べるとかは言えないのですが、呪、因果応報、そういった概念や植物や物にまつわる話を優美に描くことに定評がある。一見の価値あり。

 

 

少年陰陽師シリーズ

著者:結城光流

(おすすめポイント)

私何処まで読んだのか忘れたなぁ。

晴明の孫昌浩が京を揺るがす怪異に立ち向かう!そんな感じの少年漫画色の強いラノベ

陰陽道神道の諸々が出てくる。

 

 

有頂天家族

TVアニメシリーズ(森見登美彦原作)

(おすすめポイント)

原作の小説も良いと聞きますが読んだこと無くてですね……。

大体森見登美彦先生の作品は読んだり見たりすると京都の地理に詳しくなれます。

建物の由来とか所以とか。

六角堂が昔京都の中心だったとか、下鴨神社についてとか。

有頂天家族の方が四畳半神話大系より寺社仏閣や妖怪について詳しかったと思う。

でも四畳半神話大系も面白いです。

 

 

 

ほしとんで

著者:本田

出版社:KADOKAWA

(おすすめポイント)

芸大の俳句ゼミに入ってしまった青年の話なんですが、旧暦と新暦の暦の食い違いだとか、現代人と昔の方の季節の感じ方の違いだとか、創作に対しての向き合い方の個人それぞれの違いだとかがすごく丁寧に書かれてて必見。

 

 

プレバト!!(俳句コーナー)

バラエティ番組

(おすすめポイント)

夏井先生の軽妙で的確な指摘と手直しは圧倒されます。此処に入るべき一音は「に」なのか「は」なのか「を」なのか、どの一音が入るとどういう作用をするのか、無料で講義を受けられる。

短い語句での季節感の表し方、作者の意図を組んだ表現技法などめちゃくちゃわかりやすいです。

夏井先生は元々国語の先生だとか。昔、天才てれびくんにも出演されていました。

芸能人の特色ある俳句も必見。

割と綺麗にまとまった優等生な俳句を詠む梅澤さん、陰鬱な句を詠むとピカイチ東国原さん、親子ネタや家族ネタで可愛らしい現代句が得意なフジモンさん、幻想的な風景を詠む千賀さん、他色々。

まぁ皆さんめちゃくちゃ口悪く喧嘩してらっしゃいますが。

俳句テーマの笑点かなって感じです。

 

 

にほんごであそぼ

NHK Eテレ

(おすすめポイント)

『声に出して読みたい日本語』の齋藤孝先生が監修に入っている児童向け番組。

中也の詩、落語の一説、古典文学から近代文学まで幅広く聞けるのでそこから気になったものを読んで音読するといいかも。

私が見ていた時期は神田山陽野村萬斎KONISHIKI(コニちゃん)の三柱だったが今は別の人達になっていると思う。

 

 

以上です。

皆様の創作の一助になればと思います。